商店街の顔、正雪さん
5.三津の善し悪しを教えてください。
三津は川を隔てて、人の雰囲気が違う。
こちらの商店街側は町人文化で、人やものごとを受け入れる体制が整っていて、
すごく柔軟なところがあって動きやすいかなと思う。
向こう側は農業文化で保守的かな。2つを比べると、こちらはとにかくやってしまおう!という感じで、
あちらはやる前に考えるタイプかな。それは祭りのときの神輿のやり方にも出てるよ。
悪い所は、昔三津がすごく栄えていたときに一世を風靡して、経済的に潤った人が今もすごく多いから、
商売っ気がなくなってしまったところかな。
6.普段、どのような日常をおくられているか教えてください。
4:30にがんばって起きようとするんだけど、5:00になってしまう…
→ 忙しいときはそのまま店にこもって仕込み。余裕があるときは市場に仕入れに行きます。
→ 朝ご飯
→ 10:00お店OPEN
→ 19:30から 21:00ぐらいまで仕事
→ 週2回ペースで会議
→ 23:00寝る
7.三津浜のおすすめスポットはどんなところがありますか?
サンジャックの前の通りから海に抜けて、渡し船に乗って、
それから角田造船の裏を通るルートが好き。
8.こんな三津浜になったらいいなと思うところを教えてください。
とりあえず一人一人仲間を増やしていって、気がついたらみんなで群れているというのがベストかな。
9.これからの夢や目標などありますか?
この町に関しては、もうちょっと賑やかにしていきたいです。一日3,000人の人が来るぐらい(笑)
まあ、そういうわけにもいかないので、一人一人が入ってきて、
一店舗一店舗店を開けることができるような雰囲気を作っていくことかな。
店としては、一日一日きちんと店を開けることです。その証が年末の仕事量。
その仕事量で、あぁ、毎日きちんと仕事をしたんだなと感じます。
そしてお客さんに安心してもらえる商品を作りたいです。
ここに行けばこの味!松山と言えばこの味!みたいなものを定着させたいです。
10.これから三津浜にやってくる方々へメッセージをお願いします。
もう一度、リセットするつもりで再起をかけるつもりで来たらいいと思います。
いきなりメジャーは難しいから、きちんとお店を開いてここから巣立っていくような感じの方が、
最初から構えなくて済むし、いいんじゃないかなって思います。
あ、メジャーって大街道とか松山市内の中心部のことね。
■インタビューを終えて
起死回生を狙ってここに来たと話す正雪さん。
口には出さないけれども、この町のこと店のこと、これからのことを本当に真剣に考えていることが、
今回のインタビューから伝わってきました。
昔の三津は今と比べて賑わっていたが、その分バブリーでエゴが溢れていた。
だけど今は色んな想いを持って三津に来ている子が多い。
例えば何かを起こしたいとか、この町の雰囲気を楽しもうとして来ていたり。
みんなが楽しもうとしてそれぞれの雰囲気でやっているから、そこにはエゴな部分はなくて、
純粋だから仲良くやっていける。ここは儲けることができる場所ではないから、
そういう想いをきちんと持っていないと仕事をしていても面白くないと思います。
今からのこの町に、正雪さんは欠かせません。
【練や 正雪】
■住所:松山市住吉1-5-3
■TEL 089-994-5809
■営業時間 10:00~18:30
■定休日:木曜日・第4日曜日(12月31日~1月2日は休み)
■駐車場:なし