呉服問屋の老舗「木地屋」
三津2
近藤分家は、近藤本家が営んでいた「木地屋」を屋号とする呉服問屋で、
主として瀬戸内の島嶼部(睦月島・野忽那島など)の行商人や島人をお客として栄えた店でした。
この建物の屋根は特注で、木を乾かすのに3 年もかかったといわれています。
港町にある呉服問屋という商売の性格上、「物を売る商売の空間」「商談をする空間」とともに、
「遠来の客を接待する機能」を持たなければなりませんでした。そのため建物の機能や構造、意匠については
数々の創意工夫が随所に施されています。
※小宮正雄氏より