大正時代の伊予絣製造卸商
神田町
伊予絣の製造・卸を行うために濱田輕吉が明治42 年に伊予絣製造卸商を創業。
大正3 年にこの地に移り、店、事務所、作業場を兼ねた住まいと工場を普請し、大正末期には町会議員も務めました。
工場内には糸を染めるための藍甕(あいがめ)が100 個ほど並んでおり、
染め終わった糸は乾かないうちに夜業で解き、工場の裏手の干場で乾燥させていました。
濱田家は前述したように店、事務所、作業場と住居部分が一体となった建物ですが、
現在はいずれも住居として使用されています。
参考文献:三津の古建築ものがたり