みんなの助っ人ヤングさん
目で見て楽しみ、美味しい食べ物を味わい、遊び心がある、
楽しむことのできる商店街になってほしいです。
男子専科ヤング 店主;丸山 常一(まるやま つねかず)
商店街に限らず、三津の町に住む人々の助っ人ヤングさん。
町の人たちがヤングさんを頼りにし、色々な相談を持ちかけてきます。
実際、インタビュー中もそんな相談の電話が鳴っていました。
そんなヤングさんですが、みなさんはこの呼び名を聞いて若い男性を想像しますか?
なにを隠そう実は御歳80歳ちょっと前のおじいちゃん。
なぜヤング? それはお店の名前から取ったもの。
しかしいつ会っても、そんな年齢は感じさせません。
ゴルフもカラオケにだって行きます。
今回のインタビューにも、力強く答えていただきました。
1.三津浜に住む前はどこに住まれていましたか?
ぼくの出身地は広島。両親が三津の人なので、他の兄弟は全員三津で生まれているのに、
どういう経緯か、ぼくだけ広島で生まれました。
2.どのようなお店を経営されていますか?
服を売っています。
3.今のお店を経営された経緯などをお話頂けますか?
元々は姉が服屋を経営していて、それを引き継いだ形です。
店をはじめた当初は紳士服のみを取り扱っていて、婦人服は別の兄弟が経営していましたが、
その兄弟が店を辞めた後、ぼくの店でも婦人服を取り扱うようになり、現在の店の形となりました。
4.どういった経緯で三津に来られましたか?
もともと三津出身なので、経緯は特にないかなあ。
5.三津のいいところ、わるいところ
いいところ:
なんと言っても海だねえ。町から海までがすごく近い。
対岸を渡し舟が行き来していて、とても絵になる風景だよ。
そういう風景を見ながらゆっくり歩いてみると、とても楽しい。
また、素朴で懐かしいところもこの町のいいところです。
江戸時代の頃の三津と比較してみると、建物は変化しているものの、
実は道はほとんど変わっていないです。どれくらい変わっていないかと言うと、
当時の三津の地図と現在の地図を重ねてみると、道がピタッと一致するぐらい。
そういうことも関係しているのか、都会とは違ってどこか懐かしさを感じる町です。
道ひとつ取ってみても、定規で引いたようなまっすぐな道はどこにもなくて、
太い道が急に細くなったりグネグネしたり。
そういうところがとても面白い町だと思います。
悪いところ:
常に開けているお店が少ないところかな。月2回ぐらいは開けてほしいなあ。
それと、若い人達が三津の歴史にあまり興味を持っていないということも残念です。
6.普段、どのような日常をおくられているか教えてください。
6:00 起床→ラジオ体操→45分間ウォーキング→45分間ゴルフの練習
(お店の向いに倉庫があって、そこで打ちっぱなしの練習ができるようになっているみたいです。
→ 8:00 朝食
→ 9:00 お店OPEN
→ 18:45 お店CLOSE
→ 19:00 夕食とお酒
みんなから慕われているだけあって、しょっちゅう飲みに誘われるというヤングさん。
よく行くお店は商店街の中にある田舎もん。
そこ以外にも、サンジャックにも行きます。
このお店は東京から来た方が商店街ではじめたお店で、
ヤングさん自身も町の人々に口コミで広めてくれています。
→ 21:30 就寝
7.三津浜のおすすめスポットはどんなところがありますか?
魚市がある三津ふ頭。あそこは本当に格別。素晴らしい景色を見ることができます。
目の前が海で何も邪魔するものがないので、夕日や周りの島々を見渡すことができます。
(今後夕日の写真を入れ込めると良いですね。)
三津で一番の景色を見ることができる場所だと思います。
8.こんな三津浜になったらいいなと思うところを教えてください。
目で見て楽しみ、美味しい食べ物を味わい、遊び心がある、
楽しむことのできる商店街になってほしいです。
僕個人的な意見としては雑貨屋さんが入ってくれたらいいな。
どの業種の店も1店舗とは言わず、何店舗もあっていいと思います。
そして今現在商店街にあるお店と、これから新しく入ってくるお店の両方に言えることだけど、
楽しむだけではなく、きちんと実益を兼ね備えたお店にしていってほしいですね。
そしてそのお店がずっと何年も続いてくれたら嬉しいです。
それともう一つ。お気に入りスポットにも挙げている三津ふ頭ですが、
そこ周辺をもっと開発して、イベント等行えるような場所になったらいいなと思います。
行政の関係もあって、難しいですが…
今のままにしておくのは、本当にもったいないです。
9.これからの夢や目標などありますか?
もう80歳手前だからねえ。ぼくが何かをするのではなく、
これから何かイベントや店を出そうという若者の手伝いをしてあげたいですね。
10.これから三津浜にやってくる方々へメッセージをお願いします。
三津という場所は本当に古くからある町ですが、まだまだ色々なことを始める余地がある町です。
飲食店もすでに何店舗かありますが、もっと増えてもいいと思います。
そして楽しい町をつくり、地元を盛り上げていってほしいですね。
ぼくも、もうずっと長い間ここにいるので、できる範囲のことは協力してあげたいです。
ただし全て相談に来るのではなく、きちんと自分の頭で考え、
ものごとを組み立てて考えることのできるような人・店になっていってほしいです。
■インタビューを終えて
ヤングさんの三津に対する思いがひしひしと伝わってきました。
もっとこうしたらよくなる。ということを常に考えているからこそ、
インタビュー中考え込むこともなく、質問したらすぐ返事を返してもらえました。
こんなに町のことを考えている80歳は、どこを探してもいないのではないでしょうか。
人柄とは、その本人と話してみないと分からないのと同じように、
三津の懐かしさ独特さは実際に目にしないと分かり辛いかもしれません。
沈む夕日が海に反射し、町全体をオレンジ色に染める。
そんな景色を眺めていると、目の前には古い渡し舟がこちらと向こうをゆっくりと行き来しています。
どこか懐かしさを感じる三津に、ぜひ一度遊びに来てください。
場所: